愛媛県最南端の町、愛南町に「なにわ」ってお店が?って思われる方もいるのではないでしょうか。

 

「お食事処なにわ」が創業するまでには、ある出来事なくしては存在しなかったんです…

 

「なにわ」こと人情の街大阪で、先代店主の弘さんと初代女将の伸子さんは、運命的な出会いをします。弘さんは鳥取県境港市生まれ、伸子さんは愛南町垣内生まれで、当時二人は大阪で働いておりました。友人の紹介をきっかけに、まるで赤い糸に結ばれるかのように惹かれ合い、お互いの愛を育むようになりました。

 

結婚して間もなく子供を授かり、愛南町(旧城辺町矢野町)で飲食店を営み始めます。当時は生活も大変で、子供のために寝る間も惜しんで必死に働いておりました。 

 

大阪での先代夫婦のこの出会いがあり、「お食事処なにわ」は誕生したのです。

 

現、店主ゆかりさんという子宝にも恵まれ、幸せのうちにますますお店も繁盛し、現在の御荘平城に移転。店構えも大きくなり、お子様からお年寄りまで楽しめ、気軽に立ち寄れる大衆料理店として裾野を広げていったのです。

 

店主を譲り受けたゆかりさんは、忙しく奮闘する毎日を送っており、こう言います、「なにわが皆様に愛されているのは、先代が実らせた愛を、愛南町の地元の人たちが育ててくれたから…私も精進して頑張ります。」

 

「なにわ」で出会って「なにわ」が生まれた。笑い話しのようですが、ちょっと素敵なお話しです。